杭打ち自動位置出し機能
Leica Captivate - ご存知でしたか?
Leica Captivateには、非常に便利な機能が数多く搭載されています。いくつかのアプリは各機器にプリインストールされていますが、別途インストールが必要なものもあります。今回は、そのうちのいくつかをご紹介しましょう。
杭打ち自動位置出しアプリ
杭打ち自動位置だしアプリをLeica Captivateに読み込むと、杭打ち点の位置を繰り返し示すことでトータルステーションが杭打ちする点に自動的に向きを変えることができます。トータルステーションは正しい位置が見つかるまで、計測、杭打ちされる点との差の算出、点に近づいてから再度計測、を繰り返し行います。
このアプリでは、3種類の自動化ができるようになります。
1. 位置と高度
この機能では、機器が自動で選択した点に照準を合わせるようにできます。「自動化」設定が有効になっていると、機器が選択した点一つ一つに照準を合わせていきます。この時、機器は次の点を向く前に指定した時間分だけ一時停止します。
この機能は、点が正しい位置にあるかを素早く確認したい時に最適です。
2. 位置と計測
この機能では、機器が自動で選択した点に2D(X座標とY座標)のみを考慮して照準を合わせるようにできます。必要に応じて、高度を無視して杭打ちされた点のX座標とY座標のみを再計測することができます。
これは、高度を問わず平面上の座標のみを自動探知したい場合に最適です。
例えば、コンクリート床に穴を開けたい場合、ドリル位置を示した杭打ち点リストが渡されますが、コンクリート床の高さは杭打ち点の高さと同じではないため、「正しい」ものとは言えません。この位置と測定方法を用いて反射板無しで測定することによって、機器が実際のドリル位置を再計測します。
3. 垂直面投影
これは位置と計測方法と似ていますが、ユーザーが定義した垂直面を使用します。杭打ち点はその面に対して垂直になるように投影されます。その後、機器は狙った位置に点が来るまで反復処理を行います。
例えば、コンクリート壁に穴を開けたい場合、ドリル位置を示した杭打ち点リストが渡されますが、杭打ち点がコンクリート壁の中や外側にあって壁に沿っていないため、「正しい」ものとは言えません。この垂直面投影方法を用いて反射板無しで計測することによって、壁に対して垂直にドリル穴が来るように、機器が実際のドリル位置を再計測します。
この機能は、現在はヨーロッパ圏内で英語、ハンガリー語、スペイン語のみで使用可能です。興味のある方はお近くのライカ担当者までご連絡ください。お住まいの地域でもお使いいただけるように取り計らいます。