Leica SpiderQC GNSS データ解析ソフトウェア
GNSS 基準局ネットワークの品質管理とパフォーマンス解析用ソフトウェア
多目的
Leica SpiderQC は、次の用途に対応した多目的 GNSS データ解析ツールです:
- 基準局の評価およびクオリティコントロール
- ネットワーク RTK パフォーマンスモニタリング
- 基準局統合モニタリング
- 変位モニタリング
- RINEX データ管理 (連結、間引き)
すべての GNSS 基準局ネットワークに対応
Leica SpiderQC は、すべての主要な基準局ソフトウェアが対応している標準 RINEX 形式の GPS (L2C および L5 を含む)、GLONASS、BeiDou、Galileo (AltBOC を含む) データを処理します。 Leica SpiderQC は、すべての基準局ネットワークとの使用に最適です。ネットワークのオペレーターは、効率的にネットワークのクオリティをモニタリングすることができます。GNSS Spider 基準局ソフトウェアの優れたパフォーマンスと柔軟性と、GR10、GR25、GMX シリーズ受信機とを組み合わせて、ライカジオシステムズは GNSS 基準局に新しいスタンダードを提唱します。
基準局の評価
Leica SpiderQC は、ベストな基準局の設置位置の決定をサポートします。コードや位相マルチパスの評価、RF 干渉および信号の強度の確認、データの品質や完全性などの測定に使用できます。クオリティチェック機能では、GNSS データの量 (衛星捕捉情報、データ欠損)、品質 (サイクルスリップ、マルチパス、SNR)、形式 (RINEX 標準準拠) を確認できます。
GNSS 基準局データの自動解析
基準局ネットワークは膨大な量のデータを生成します。高度な解析・レポートツールなしにはこのデータを詳細に解析することはできません。Leica SpiderQC は、基準局ネットワークの生データの結果に対する品質の検査、警告、表示、配信を実行する包括的なツールを提供します。ステータス情報は、信号機のシンボルやその他のグラフィックにより一目で分かります。HTML ベースのレポート、Web ページ、グラフなどを生成してより詳しい調査が可能です。
ネットワーク RTK パフォーマンスのモニタリング
Leica SpiderQC の Network Online Visualisation of Accuracy (NOVA) 機能を使用すると、ネットワークを介して、単基線とネットワーク RTK 測位の空間および一時的な品質を視覚化することができます。リアルタイムマップが電離層や対流圏/軌道誤差の残差配分を示すため、ネットワークのステータスを監視して、ネットワーク内の問題のある領域を識別することができます。革新的な NOVA マップは、ネットワーク補正と単一基準局 (もっとも近い基準局) の補正を受信する両方の RTK 移動局ユーザーに対して、残差エラーの推定レベルを表示します。NOVA マップを使用することで、オペレーターはネットワーク補正がユーザーにもたらす利点を測定し、将来的な需要を識別することができます。ネットワークユーザーは Web でマップを参照して、ネットワークから提供される補正の品質を確認し、測量の特定の位置に関して、一番近い基準局またはネットワーク RTK の補正のいずれを使用するかを決定できます。
基準局統合モニタリング
Leica GNSS Spider リアルタイム測位またはネットワークの固定の移動局を使用することで、Leica SpiderQC はネットワークからの補正の品質と可用性をモニタリングできます。精度、正確さ、利便性、信頼性などの統計は、サービスの統合性を定量化するために使用でき、しきい値を超過した場合には警告を発して補正を行うことができます。
変位モニタリング
Leica SpiderQC を使用すると、基準局またはその他の重要なインフラの変位を検出して視覚化できます。Leica SpiderQC は、Leica GNSS Spider、Bernese、および標準 NMEA や SINEX 形式をサポートするその他のソフトウェアを含め、さまざまな高速のリアルタイムおよび後処理測位エンジンと統合しています。ソフトウェアにより統合が行われ、基準局、橋梁、ダム、地滑りなどをモニタリングできるフレキシブルなシステムが提供されます。Leica Nivel 210 傾斜センサーの高精度傾斜測定は、GNSS から派生したデータを補足します。縦、横、東方向、北方向、高さ、2 次元および 3 次元の変位などがリアルタイムで計算され、時系列、散布図、ベクトル地図として、画面および Web 上で表示されます。データのフィルターやアーカイブ機能も利用できます。
限界値チェックおよびメッセージング
縦方向、横方向、高さ、2 次元および 3 次元の変位、2 次元の精度、高さの精度、可用性、x-方向傾斜、y-方向傾斜のそれぞれに関して、3 段階で絶対限界値を、モニタリング対象の各観測点ごとに個別に定義できます。フレキシブルなメッセージングシステムは、電子メール、SMS、コマンドラインアクションを各限界値チェックやシステムメッセージへリンクさせることができます。各観測環境/センサー/ソリューションの現在の接続と信号機ステータスが表示されます。
業界標準データ形式
Leica SpiderQC は、Leica 独自のフォーマットに加え、RINEX (2.x, 3.x)、SINEX、IONEX、NMEA GGA、GNS、GGQ、LLQ などの標準データ形式に対応しています。TCP/IP、シリアルおよび SQL データベース通信リンクがサポートされています。Leica SpiderQC と Leica GNSS Spider および Leica SpiderWeb を直接連結すると、システム設定をすばやく簡単に行えます。